デザイン系の仕事をされている企業など、MACをビジネスに使用されている企業にとって、コピー機がMACに対応しているか否かは非常に重要なポイントです。非対応の場合には機能を後付けしなければならないため、非常に手間がかかります。
今回は、「中古複合機の選び方!MAC対応おすすめ3機種」と題して、MACのファイルや資料を直接印刷できる機種を紹介します。MAC対応のコピー機は、Windowsにも対応しているものが多いので両方のPCを併用している事務所や、これからMACを使用する可能性があるという事務所にもおすすめです。
1. MAC対応とは
MAC対応の概要について紹介します。
MAC対応とは
WindowsやMACなどのPCのデータを出力するためには、プリンター側にMACの印刷に対応したページ記述言語が搭載されている必要があります。
ページ記述言語にはいくつか種類がありますが、最も確実にMACを印刷できるのは「ポストスクリプト」です。ポストスクリプトは、Adobe開発の最も代表的なページ記述言語で、プリンターに対して色、形、大きさなどのプリント内容の指示を具体的に命令してくれるものです。
ポストスクリプトが搭載されている場合、カタログや商品の仕様書に搭載されていることが記載されており、機器本体に「Adobe PostScript 3」のシールが貼られていることが多いです。(中古品の場合は、シールがはがれていることもあるので、カタログで確認をするのが確実です。
ポストスクリプト以外にも、MACの一部OSに対応しているソフトウェアはありますが、無条件にMAC端末を印刷したい場合にはポストスクリプト搭載の端末を選ばれることを推奨します。
ポストスクリプトの搭載について
複合機のポストスクリプト搭載には3種類あります。
- ポストスクリプトが標準搭載されているもの
- オプションによりポストスクリプトを後から追加できるもの
- ポストスクリプトをオプションとしても追加できないもの
ポストスクリプトはページ記述言語の中では最も代表的なものですが、価格が比較的安い機種には搭載されていないケースもあります(その場合、複合機メーカーが独自に開発したページ記述言語が搭載されているケースが一般的です)。
だからこそ、中古市場でリーズナブルな機種を選ぶことに大きな価値があります。
2. MAC対応中古複合機おすすめ3機種
MAC対応の中古複合機(ポストスクリプト標準搭載)のおすすめ3機種を紹介します。
MX-2640FN(シャープ)
シャープのMXシリーズは、ほぼすべての機種でポストスクリプトが標準搭載されています(一部、オプション対応の機種もあります)。
ウォームアップが18秒、連続コピー26枚/分と印刷スピードに優れていることや、無線LANに対応していること、受信したFAXデータを印刷せずにメールデータとして受信できることなど、ビジネスでの利便性に非常に優れた総合力の高いコピー機です。
bizhub C284e(コニカミノルタ)
コニカミノルタの複合機は全機種ポストスクリプトが標準搭載されています。
また、コニカミノルタの複合機はスタイリッシュなボディと発色の美しさ、価格の安さを兼ね備えたコニカミノルタの複合機はデザイン系の会社にも人気があります。
bizhub C284eは28枚/分の高速印刷や20秒以内のウォームアップタイム、カラー6.9秒・モノクロ5.3秒のファーストコピータイムと印刷スピードも非常に速いです。
コニカミノルタ製品は中古市場での流通はやや少なめですが、MACユーザーにとっては特にコストパフォーマンスに優れた一台となるのではないでしょうか。
RICOH MP C4503(リコー)
リコーのRICOH MP C4503 SPFもポストスクリプト搭載、MAC対応機器です。ただし、C4503をMACでプリント出力するためにはPS3カードという別売りのカードを購入する必要があり、その分コストがかかってしまうことをあらかじめ把握しておきましょう。
複合機三大メーカーであるリコーの2013年発売モデルということもあり、スペックは非常に高いです。
ウォームアップタイム20秒、ファースト印刷タイム5.7秒、連続印刷45枚/分とスピードに優れており、色味の良さにも定評があります。
スペックを重視して中古複合機をお求めの方におすすめの機種です。
3.まとめ
MAC対応の中古複合機3機種を紹介しました。
今回は、ページ記述言語のポストスクリプトを標準搭載している機種を紹介しましたが、ドライバをインストールすればポストスクリプトに対応する機種やポストスクリプトと互換性のある独自のページ記述言語を採用しているメーカーもあるので、コストや手間の考え方次第ではもう少し視野を広げて機種を探すこともできます。
ただし、購入後にプリント出力ができなかったということがないよう、MACのページ出力には対応したページ記述言語が搭載されていることが必須であるということを理解しておきましょう。