複合機の使用頻度が高いオフィスでは複合機の印刷スピードが業務の効率を大きく左右します。そこで、中古複合機を選ぶ際にも、スピードにこだわって機種を選ぶという方法があります。

今回は「印刷スピードによる中古複合機の選び方!業務効率改善3機種」と題して、印刷スピードの観点から中古複合機の選び方を解説します。

1.複合機の印刷スピードのポイント

複合機の印刷スピードのポイント
複合機の印刷スピードのポイントについて紹介します。

複合機の3つの印刷スピード

複合機のスピードを選ぶ際に、確認するポイントは3点あります。

  • ウォーミングアップスピード
  • 電源を入れて使用できるまでにかかるスピードのことを指します。

  • ファーストコピータイム
  • 印刷ボタンを押してから最初の一枚が出力されるまでにかかるスピードのことを指します。

  • 連続コピー速度
  • 複数の印刷を連続で印刷する際、1分間に何枚印刷できるかを表す速度です。通常、A4ヨコ向きで印刷した場合のスピードを表します。

大量印刷を頻繁に行う事務所では連続コピー速度の重要性が高いですが、様々な種類のコピーやプリントをこまめに何度も行うオフィスでは、ファーストコピータイムが業務効率に直結するケースも多いでしょう。

また、これらの複合機のスペックと別に、オフィスのネットワークの速度によって、印刷のデータがコピー機に届くまでの速度が左右されます。

中古複合機と印刷速度

複合機は基本的にハイスペック機種ほど連続コピー速度が高い傾向があります。中古複合機の市場でも、連続コピー速度と価格はある程度連動します。

他に、メーカーや機種の新しさなどによっても印刷速度が左右されるので、価格とスペックのバランスを見ながら機種を選ぶと良いでしょう。

特に、コピー機の月間使用枚数が多い企業では、印刷スピードが業務効率に直結します。また、用紙トレイの数、トレイの収容可能枚数についてもチェックしておくと安心です。

2.中古複合機おすすめ3機種(印刷スピード編)

中古複合機おすすめ3機種(印刷スピード編)
印刷スピードにこだわって中古複合機を選ぶ際のポイントについて紹介します。

MX-2514FN(シャープ)

シャープは、ウォームアップスピードやファーストコピータイムの速さに定評があります。例えば、2013年発売の、MX-2514FNでは、ウォームアップタイムが18秒、ファーストコピータイム(カラー8.1秒、モノクロ5.9秒)、連続コピースピードがカラーモノクロともに25枚です。

印刷用紙の収容枚数は以下の通りです。

4トレイ方式((550枚)+(550枚+1,300枚+900枚))+マルチ手差しトレイ(100枚)=3,400枚

さらに印刷スピードにこだわる方は、上位機種であるMX-3614FNやMX-3114FNは3項目ともさらに印刷スピードが速い機種です。

bizhub C454(コニカミノルタ)

コニカミノルタも印刷スピードの速さに定評のある複合機メーカーです。例えば、bizhub C454という機種は、大量印刷に適した機種として非常に人気があります。

ウォームアップスピード25秒以下、ファースト印刷スピード(カラー5.5秒以下/モノクロ4.6秒以下)、連続印刷スピード45枚/分です。

トレイの容量は本体ユニバーサルトレイ550枚×2段となっています。

TASKalfa 3252ci(京セラ)

京セラの複合機も印刷スピードの速さに定評があります。

TASKalfa 3252ciは、ウォーミングアップタイム18秒、ファースト印刷タイム7秒、連続印刷スピード32枚/分と非常にバランスの取れた数値です。

トレイの休止可能枚数は500枚×4段です。

3.まとめ

複合機の品質の良しあしは画質で判断されがちですが、国内メーカーの複合機はどこも非常に高い画質を誇っています。むしろ、業務効率や生産性を考えた際に大きなポイントになるのは、ウォームアップスピード、ファースト印刷スピード、連続印刷スピードの3つの印刷スピードです。

印刷スピードの速さも複合機の価格に比例することが多いので、価格の安い中古複合機でコスパの良い機種を探すと良いでしょう。今回の記事では、印刷スピードに定評のあるシャープ、コニカミノルタ、京セラの機種をそれぞれ紹介しています。